本当はもう1サイズ大きなユンボをレンタルしたかったのですが、そうするとユンボを運ぶ台車がトレーラーになってしまい、峠道を登れなくなるため(カーブを曲がれない)このサイズにしました。
オペレーターは、平日は知り合いのじいさん(81歳、つい最近まで現役でこのじいさんの右に出る人はいないとか・・・)、そして土日は師匠のいとこに頼みました。
上から眺めるとこんな感じで、道路からすぐに登り坂。
2006年GWはこんな状態でしたが、ユンボが入ると・・・
2006年4月、杉の木を100本以上伐採してから雪融けを待って、いよいよ5月13日より工事を開始しました。
この日から師匠は3週間休みなしでここで作業をし(ユンボのレンタル期間)、大きな堤とログハウスを建てるための場所やインフラもほぼ完成しました。
長らくHPの更新はできないでいましたが、私もほとんど毎週、半日だけでもここに通いました。
”個人でここまでするとは・・・!!” と思うくらいの工事と言うか事業でした。
ログハウスの完成まではまだまだですが、約半年の成果を紹介したいと思います。
坂を登るとこんな感じ、雪の上には杉の枝がいっぱい。バケットでは苦戦!
親戚のじいさんも応援。さーて段取りはどうするか打ち合わせ中。
ここの場所は栽培編パートUのところ。2004年子ども達と楽しい昼食。
いやーユンボのパワーはすごいですなー!!
右の根っこは一番でかいやつで、掘り起こすのに約30分かかりましたが、40年ものの根だったら10分もかかりませんでした。
もし、スコップを使い人力でエッサコラしたなら1ケだけでも何時間もかかるはずです。
でも100ケ近く取り除いたので、それだけでも大分時間、労力はかかりました。
いろんな人たちの応援で作業は順調です!
堤の北側、ここがログハウスの建設予定地です。
だいたいの形が見えて来ました。
作業開始から1週間が過ぎ、おおざっぱな仕事は終えたので、今度は細かい所の作業になります。
始める前のイメージと始めてからでは大分ギャップがあり、予定通りには進みませんなぁ。
しかし、それでも素人集団、大変でも楽しみがあります。
仕事ではなく道楽ですから・・・
楽に見える現場監督の師匠の仕事ですが、毎日オペレーターの送迎やユンボの燃料、お昼ごはんの仕度や堤の設計等などかなりハードだったと思います。
道路からの入り口、勾配が急なためもう1m掘り下げる事にしました。
お昼はやっぱりこれでしょう!! さーて中身はなにかなぁ?
伐採する前はこんなに荒れていました。
ここがダムの所、大きな岩を積み上げました。 師匠何しているの?
こちらがダムの内側、このパイプは?? もうじきわかるよ!
ダムの部分もだいたいできあがったので、今度はどれくらい水を貯めるか(水深2m)、そうすると各場所はどの辺まで水がくるのかを水管を使って測ってみました。
水管と言ってもただのビニールチューブですが・・・
しかし、ログハウスを建てようと思った頃、水平ってどうやって測るのかなぁ!? と思いましたが、
師匠に聞いたら ”水で測るに決まっているべ!!” そして ”だから水平って言うんだぞ!” っと国語もで習ってしまいました。
堤の周囲に何ケ所も杭を打って、2mのところに印を付けました。
それから、清水が湧き出る高さとログハウスを建てる高さも確認しました。見た感じ清水の方が低く見えましたが、測定の結果1mほど高かったでした。
これなら清水を使っていろんな事ができるぞ〜。
特別な道具がなくてもこれで充分!
水深2mだと、水面は土手の半分くらいの高さになります。
師匠が考えた貯水槽。 風呂釜をリサイクルしました。
ここの場所の一番の魅力と言ったら、やっぱりいちねん中枯れない、とても冷たい清水でしょう!!!
冷たい水があればジュースにビールに冷やしておけるし、炊事だって風呂だってトイレだってOKですも。
そんな事をずーっと前から考えていた師匠は風呂釜だけで4つも集めていました。
そして考えたのが上の貯水槽です。
清水が湧き出るちょうど下に設置し、上には大きなゴミが入らぬ様金網をかぶせ、それでも天然ものなので砂などは釜の底に沈殿させ軽いゴミは水面に浮くので、その中間からパイプを継ないで各場所へ送って行けます。
とっても冷たいこの槽の中には、常にビールは冷えています。
清水までの道を造ってくれました。
おっと、ここにも風呂釜が・・・
クワを持っているこのじいさん、師匠の叔父で年は82歳。
今回の作業で一番重労働をしてくれました。堤の周りのシバ片付けや(私もやりましたが、これがハンパじゃない量でかなり疲れました)、上のようにクワで道を造ってくれました。
見た感じ簡単に見えますが、これも相当にひどい!! シバの根っこや岩がごろごろ。
飲む酒の量もすごいけれど、体力もレスラーなみ!! かないません!!
ここも師匠が考えたダムの部分。
垂直に立った200パイのパイプには合計5つの弁が付いていて、全部ふさげば水深2mまでたまり左のパイプから流れ落ちます。(春の雪解けや梅雨時のために太いパイプをもう1本用意)
5つの弁はたまった水を抜くために作ったもの。
上から順々に弁を開ければ全て水を抜くことが出来るし、
高価な弁を買わなくてもOKってわけ。
師匠考案の水抜き弁です。
予定では水に沈んでしまうナメコのホダ木。1ケ所に集めて移動する予定。
ジャリも敷きましたよ、10tダンプ20台分!
ちゃっかりボートまで入手の師匠、かないません!
作業開始から3週間、堤の中のヨシもこんなに伸びてしまいました。
無事、作業終了! 事故 怪我がなかったことがなによりで〜す!
そして次の週から・・・
プレハブの材料を運んできた師匠。
私がこれからログハウスを建て初めても、出来上がるまでには何年かかるかわからないので、師匠は師匠でいつの間にか中古のプレハブを入手。
自分なりに山小屋を建ててエンジョイするんだって!
70歳も過ぎ、ゴールインももうすぐだから待っていられないんだって!
俺がほしいい物をなんでも持っているじいさん。 考えが オ ナ ジ
休まなくても大丈夫なの!? 頭の中はもしかしてこの事だけ!??
梅雨入りもし、水も順調に溜まってきました。
ここまで見ると順風満帆って感じで無事完成〜!ですが、ところがどっこい本当は2週間で完了する予定が3週間に延長。
予定通り2週間でここまでは出来たのでが、水がなかなか溜まらずにダム工事をリトライしたのです。
どこからか水が漏れてしまっていたのです。
あんなに大きな岩を丁寧に何段も積み上げたダムを1からやり直すなんて ・・・・ ふ〜 すごい!!
よっ! イモリ君久しぶり
今年はヨシが伸びてしまいましたが来年は一面 ”水” だけになる予定
そしてその数週間後、師匠はいろんな人たちにここへ来てほしくて(バーベキューや芋煮会、キャンプ等など)、まずは今年限り(来年はちゃんとしたトイレを製作予定)のトイレをつくることにしました。
トイレさえ有れば、女の子だって来られるから・・・
初めてここに来た友達、 ”すげ〜” と一言。
もうすでにここの場所は師匠の遊び道具(中古の木材やサッシ等)でいっぱい。
私の実家(師匠の家)には水洗のトイレがないのに、道楽のために水洗トイレを設置するリッチ?な
おやじ。
大工仕事が得意な師匠でも、ひとりではなかなかはかどらないと思い、友達を連れて応援に行きました。
もちろん、下水槽もこの間の工事で作ってあります。
3人で知恵を出し合いトイレを組み立てていきます。
水のパイプも取り付けたので、後は外壁のみ。
7月は暑いっす! お昼は日陰でビールを飲みながら・・・
2006年 No,1