2010年8月12日
夏のキノコと言えば、 ”トンビマイタケ” 。 このキノコは特に暑い年の夏に発生するキノコです。
ここ数年 ”トンビマイタケ” の収穫はあまりなく、昨年なんかは1シーズンに3回もチャレンジしたのに全て空振りでした。
そんな中で、今年の夏は記録的な猛暑の日々、そして数年のインターバルがあったので・・・ 今年は絶対に大発生するはず!!(勝手に自分は思っていた)
いつもの様にキノコ採りに出かける前は、道の駅の売店に天然ものが並んでいるかを確認してからでないと無駄足をしてしまいます。簡単に行ける山だったら別に問題は有りませんが、ここの場所は ”ちーと しんどい” んです。
で、2〜3日前、道の駅には天然ものがずらり! やっぱり今年は豊作だ!! 行くっきゃねー!
今はだれも住んでいない民家の近くに車を停めて、タビを履く師匠
傍にダムが有る為、管理のためか山道が整備されていた(この付近だけ)
毎年行っているこの山は、山小屋の割と近くにあり、私達は師匠が生まれ育った部落の方角から登って行っています(ず〜っと急斜面ばっか)。
そして山頂まで登りきったら次は陰の方へ下山してから付近を散策している訳です。
今年はこの急斜面が大変なので、山の陰側(隣の部落)から登ることにしました。 距離はありますが比較的 ”楽に行けるはずだ” って言う事になりました。
このルートは約20年前に1回だけ通ったことがあると言う師匠の言葉を信じて・・・
山に入って約1時間、やっとブナ林が見えてきました。 暑いからノドが乾くよ〜
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あーでもない こーでもないと言いあいながら約2時間で山頂に到着
この山は南北に長く(何本も峰がある)、簡単には目的の峰には登れず、でもなんとか山頂にたどり着きました。
山頂付近を散策するとすぐに・・・ フフフフ やっぱり今年は豊作だ!
もう1〜2日は早ければ丁度よかったなぁ 暑い日が続いたからかなぁ!?
このナラの 枯れた立木の根元に発生していました
量的にはこれくらい 初めから上々だね
遅い朝食 おわんで持って行った ”トビタケごはん(前日もらったキノコ)” と ナスの漬けもの かなり うまっ!!
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朝めしをしっかり食ったら、ようし ”採ったるで〜〜!!” 数年前に師匠が見つけた大木に行こう!
このキノコはどこの木にも発生するわけではなく、「大木のブナ 立ち枯れの根元」に多く発生します(そんな木はあまりないっす)。
何本か出る木は知っていますが、本命は1本だけ。 この木を探せ〜!
でも、ない、ない、ない、どこに行ったんだ〜!? ふたり手分けをしてもなかなか探せませんでした。
ここの場所は細木が横に沢山伸びていて横に歩くのがかな辛いんです。 それに私はおととい足のトレーニング(高重量スクワット)をしたため、この日は朝から筋肉痛。 ここまで来て見つけられなかったなんて言ってられないので、頑張りましたよ。
そしてとうとう・・・ ” 見つけたぞ〜〜〜!” 師匠の叫び声。
じゃっじゃ じゃ〜ん!
えっ!?
ウソでしょ?? なんでもう枯れている訳!!??
いつもより大分先に発生したんだなぁ 量的にも全然少ないし・・・
この状況を目にしたふたりは ”がっくり” ・・・・・・・・・・・・・・
あの時師匠の顔と言ったら・・・ かわいそうでしかたありませんでしたよ。
出かける前、”今日は1回で背負いきれないほど採ってやるぞ!” と意気込んでいたのに、結果はこの通り。 本当にキノコはわからんです!
”全くの空振りでもないから、まずは 「よし」 としよう ” なんてお互いはげましながら下山することにしました。
(他の場所を探しまわっても発生しているわけがないから)
こんなときの帰り足は非常に重たいんです。
このキノコは兎に角暑いところが好みで、発生する方角は決まって南向きの斜面なんです。
いつも山頂の峰から東に下り、南側の斜面を騒いでいるのです。
でも帰国の途についた私達は、その反対の斜面の北側を通って下山することにしました。
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そして数10m歩くと・・・・・
はっ!?
北側に発生しているなんてしんじられな〜い! 今年は特に暑い夏だからかな? 発生時期も丁度く最高の ”トンビマイタケ” です
キノコとの出会いが二転三転した一日。 汗だくで にやけたり、悔しがったり、力が抜けたり、笑ったり・・・
いろんなドラマがあるからこそ ”キノコ採り 最高!”
帰り道の沢です 山の上流なので水もほとんどありません
途中何度も休憩してきました なかなか車には着きませんでした
ウスヒラタケ
沢沿いは涼しいので夏でもこんなキノコも発生することがあります
味噌汁1杯分くらいの収穫かな なかなか良い味のキノコですよ
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収穫したキノコは塩付けをするため火を通す必要があります。
大きな鍋がある山小屋へ行こう
小雨の中 裸になって薪を割る師匠 慣れたものです
うちわであおぐのは私の担当です
山で大活躍のドラム缶でつくった大鍋
火が通ったキノコをフォークですくい上げる師匠 二鍋分ありました
なかなか質的にはいいぞ! 気持ちはにやけているはず!
道の駅で売っていたトンビマイタケ この量でこの値段!? 買う人もいるんだねぇ