2009年8月23日
2009年夏、 ”暑い〜!” と感じる日が少なかった年でありました。
(私が勤めている会社はこの不景気で冷房を止められていたので、暑い夏だなぁと思っていました・・・)
夏と言えばこのキノコ、 ”トンビマイタケ” です。
昨年は2回チャレンジしましたが2回とも空振りでした。
暑ければ暑いほどロケーションはいいこのキノコ、さて今年はどうでしょうか!?
例年、8月13日頃、お盆中がベストなのですが、今年は時期を少し遅らせて8月23日に行ってみました。
車から降りて、さあ出発です
真夏にしては涼しい方ですが、アブ対策で腕にはベープ
昨年購入の新兵器、これでメジロ(あぶ)もよりつかないぞ! と結構急な斜面を登り初めて約20分、 ”ぶ〜ん ぶ〜ん” 顔面をしっかりさされてしまいました。
全然効き目がないじゃん! この役立たず!
きれいな紅葉ですねぇ〜 でもまだ8月だよ!?
なんかおかしくねぇ?
上の写真の現象わかりますか?
昨年もちょっとだけ
紹介しました・・・ これは ”ナラ枯れ” です。
去年の秋に見つけたのは1本だけだったのに、1年も経たないうちにこんなに被害が広がるなんて・・・・
かなり 【ショック】
私のホームは標高約600mで、ナラの木が沢山あります(もうちょっと山を登ればブナの木が多くなります)。
つまり私が毎年採っているキノコはナラの木から発生しているものが割合的にかなり多いのです。
虫の被害で枯れた木にキノコなんて出るはずもないし、
この調子で枯れ続けたら山はいったいどうなってしまうのでしょうか!!??
目的地に行く途中、根元にオガクズがあるナラの木が沢山ありました
上を見上げると・・・ やっぱり枯れている
”ナラ枯れ” についてちょっと調べてみたところ・・・
原因は ”カシノナガキクイムシ” と言う小さな虫が木を食い荒しているのです。そしてその虫が入ると ”ナラ菌” が発生して枯れるのです。
この現象は今始ったわけではなく、結構昔から被害はありだんだん北上してきたのです。(これも地球温暖化が引き起こしているのか!?)
で、対策としては木に薬剤を注入する方法があります。でもこの広い山のナラの木に1本づつ処置するなんて無理に決まっているし、全滅するのを指をくわえて眺めているしかないのか・・・ 本当に困った問題です。
私が住んでいる周りの山や林はまだ被害はありません。しかしこれも時間の問題でしょう。
数年前から ”マツ枯れ” が広がって(松食い虫による)これも大問題になりました。今は大分落ち着いてきたようですけど。
私はマツの山には行かないので、キノコの被害はありませんでしたが今回はかなりのダメージです。
早く落ち着いておくれ! この調子だと ”天然のキノコ” なんて採れなくなるよ〜 もちろんマイタケも・・・
75歳にもなると年々山登りも大変になるそうです そうには見えませんが・・・
やっと、目的のブナの木までたどり着きました
右上のブナの根元を見てみると・・・
一応これもトンビマイタケです
やっぱり今年もだめだったか・・・
お盆が過ぎて暑い日も何日かあったので、”よ〜し出るぞー!” 思ったのでしょう。 でも生憎暑さは長続きはせずご覧の通り成長がストップしてしまったみたいです。
残念!
ウスヒラタケ
本日唯一の収穫です この量だと一人前にもなりましぇ〜ん!
数年前、大量に発生していた大木 やっぱりここもダメだ
タマゴタケ
時期的にタマゴタケはこんな状態に・・・ 俺の到来を待ちきれなかったな!
今年の夏も空振り ブナ林を下山する寂しそうな後姿の師匠
そして下山途中・・・
何のキノコかわかるかなぁ!? かなり古く腐れかかっています・・・
コウタケ
師匠曰く、これは ”土用シシタケ” とのこと。
コウタケ(こちらではシシタケと呼んでいますが、正確には二つとも存在する別々のキノコ)の発生は秋になってからですが、たまに夏に顔を出す時があるそうで、それで ”土用シシタケ” って 言うんだって。
小さい頃家の軒下にこのキノコがつるして干していたのを思い出しますが、実物をみたのは初めてでしたのでうれしかったです。
食べれる状態だったらなによりだったでしょうが・・・ しょうがない。
サマツモドキ
下山して車に近付いたころ、杉の古い倒木にサマツモドキを発見。
不食のこのキノコ、今日はメインのきのこがダメだったから写真だけは撮ってあげよう。