思った通り今年のトビタケは豊作!

短時間でこんなにも採れたのであまり欲をかかないで午前中に山を下りました。そして家で正確に重さを量ったところ33.5Kgありました。 

他のキノコと違ってこのトビタケはほとんど一斉に発生するので(発生する時期がどこの場所でもほぼいっしょ)、もう1ケ所も出ているはず。
 明日も行こう! という事になりました。
  
柔らかいところは湯がいてからワサビ醤油で刺し身
いつものようにゴザにひろげた今日のかせぎ
 2ケ所でテンゴがいっぱいになったので峰のところまで登り草むらにそれを隠し、また続行。

するとすぐにまた生きている木の周りに白い花が咲いていました。  ラッキー!
新しい木をまたもや見つけました。  フ フ フ
 朝5時から山を登って目的のキノコを目にしたのが7時過ぎ、まだまだ時間はあるので二人声をかけ合いながら手分けして藪の中を探し回って30分後、今度は古い切り株にご覧のトビタケを見つけました。

”おっ すげ〜!” と声をあげつつ、 ”やっぱり今年は当り年!!??” と思う僕。
常にナタは腰にぶらさがっている
 ”刃物でキノコを採ると翌年からあまり出なくなる” と言う師匠。
木の枝を削り、獲物をはぎ取っています。

幼菌なので採るのをやめようかと思いいつつそう簡単に来られる所でもないのでゲットしました。

けっこう、めかたはありましたよ。
エゾハリタケ(ぬけおち)の幼菌でした
 キノコ採りは、”今日採れたからうれしい” で終わってしまってはダメ!  何10年も同じ木に発生するわけはないので、常にあっちキョロキョロこっちキョロキョロして新しい木を見つけないと年々リュックの中身は減ってしまうわけです

私が写真を懸命に撮っている間、師匠が上の写真の場所から数メートル離れたところで意外なキノコを発見!
やっぱり出ていたな! トンビくん
 トビタケはブナの古い切り株に発生します。
ここの場所は10年以上も師匠が通っているところですが、古い切り株は年々少なくなり(土に還ってしまう)収穫も同じように減ってきています。
冬、大雪でも降って枯れかかったブナの大木が根元から折れてくれなければ新しい場所の発見は無理なのです。
 
 がしかし2年前、新しい木を発見しました。
それはまだ生きているブナの木(表面は生きている様でも中は枯れているのでしょう)なので今後何年も出るだろうと思っていました。

今回はこの木を目当てに行って来たのです。
 前にも言ったようにトビタケ採りはかなりしんどいのです。
アブはいっぱいいるし、とても暑いし、藪の中を探しまわらなくてはならないしで・・・

 その暑さをなるべく回避するため朝4時前に起床し(朝は涼しいから)、山を登り始めた時間は5時でした。

めじろ(アブ)は黒いものに集まり白いものにはあまり寄ってこない習性があるので、師匠は上下とも白い服を着ています。

 夏、暑ければ暑いほど沢山出ると言うキノコ ”トンビマイタケ”

2003年夏はとても寒い夏で、 やはり山菜、きのこの専門店の店頭にも全く並ばなかったため、昨年は行くのを断念しました。

そして今年、冷夏の翌年の夏はかなり暑くなる! という事は知っていたので、今年こそはトンビマイタケの年だなぁ と春先からウキウキしていました。

トンビマイタケは普通のマイタケよりも発生する ”場所” と言うか ”木” 自体が少ないので、私が知っている場所は2ケ所しかありません。その2ケ所を1日でまわることは不可能なので2日に分けていく事にしました。

 まづは初日、私の生まれた近くの山へ師匠の案内のもと行って来ました。

トンビマイタケ No,1  (8月11日)

2004年8月15日

両手に杖を持って急な斜面を登る師匠